湿田の上に伸びる木製デッキは格好の散歩道になっており、そこでは湿生植物(ツリフネソウ、ミゾソバ、コガマ、オモダカ等)が観賞できます。木道を歩いて行くと小さな田んぼに出あいます。また、春の訪れと共にレンゲやナズナの咲く湿田の脇を流れる小川で、将来の絶滅が危惧されているメダカが泳いでいます。湿生植物園は、弥生時代の水田跡と自然のわき水を利用した湿田で、7000uに稲作田ゾーン、湿生花園ゾーン、湿生樹林ゾーン、湿生野草ゾーン、梅林ソーンの5つに区分しています。
<湿生野草ゾーン>
このゾーンは、湿地や水辺を好む草花が四季折々に多く見られるゾーンです。湿地花園ゾーンと比べると花が小さかったり、目だたない花をつけるものが多いのですが、よく見るとエンコウソウ・キツリフネ・ツリフネソウなどが変わった形や色をした葉や花をつけています。
<湿生樹林ゾーン>
このゾーンは、水辺を好むハンノキ・コブシ・ミズキなどの林です。そして、これら木々の下にも水湿地を好むコオニユリ・チダケサシ・キツネノカミソリ・オドリコソウ・ヒトリシズカ・フタリシズカなどの多くの野草が早春から見ることができます。
<湿生花園ゾーン>
このゾーンは、私たちがよく知っているハナショウブ・アヤメなど美しい花の咲く植物がたくさん集められています。その他にはコバギボウシ・オモダカ・サワギキョウなどが見られます。これらの植物にはそれぞれ適する水深・水質・水温があります。そこでせきなどを使って色々な環境を作っています。
<稲作田ゾーン>
このゾーンは弥生時代(今から約2千年前)、上の台地(現在の古代芝生広場付近)に住んでいた人々が、シラカシなどの木で作った農耕具を使って、この谷戸で稲を作っていたと思われます。ここでは6月頃に田植えが行われ、10月頃には頭を垂れた黄金色の稲を刈取ります。毎年11月23日に行われる収穫感謝祭では、収穫したもち米でついた餅がふるまわれます。 |