公園だより

公園スタッフから、日々のできごとやお花の情報などを発信しています。

日野中央公園  生き物だより~2025年2月~

2月に入り、大寒波到来、日本海側では大雪ですが、関東の南に位置する当公園は乾燥して寒い日が続いています。
さて、今回は、自由広場で朝早くに見かける鳥などをご紹介します。
一番目は”カワラヒワ”です。
オリーブ褐色の頭部、全身黄色みのある褐色、黒色と黄色の羽、が特徴の鳥です。
体長は14~15cmくらいとスズメと同じくらい小さい鳥ですが、冬場はよく数羽から十羽前後の群れを作ってやってきます。主食はイネ科の植物やタデ類など草の種子です。

カワラヒワ(アップ)

少しよってみますと、黄色と黒の羽がわかるかと思います。朝9時くらいまで自由広場の芝生の上、池に近い方によく飛来し、採食しています。人の気配を感じるとすぐ逃げてしまうので、遠くから双眼鏡などで覗いてみると良いかもしれません。

ジョウビタキ(♀)

冬鳥として越冬のために渡来してくる鳥です。写真はメスで、体は灰色味のある茶色、翼に白斑があるのが特徴です。レストハウス裏のバックヤードにたまたま来てくれました。体長は13~15㎝くらいです。
なお、オスは頭部が銀白色、顔は黒色、腹は赤茶色と特徴が強いですが、残念ながら当公園ではあまり見かけません。

モズ(♂)

小型の猛禽類です。写真はオスで、アイライン(過眼線といいます)が黒く、背に灰色味、翼には白斑があります。メスはアイラインが薄いです。
猛禽という名の通り、バッタやカエル、時には小型の鳥も捕えたりします。体長は20cmくらいです。

日野中央公園  生き物だより~2024.12.23~

12月に入ってようやく寒くなってきました。冬到来。
冬は木々(落葉樹)の葉っぱが落ちて見通し良くなり、野鳥を観察するには良い季節です(防寒は必須ですが)。
今回は公園で良く見られる野鳥を少しご紹介したいと思います。
最初はハクセキレイ。自由広場で年中見ることができます。いつもいるのはこの写真の二羽と、グレーが目立つ羽のもう一羽、の計三羽が大体いつでも見られます。

シジュウカラ(オス)

シジュウカラは港南区の鳥です。ケヤキやコナラなどの樹の表面などにいる小さな虫を良く食べに来ます。少し分かりにくいかと思いますが、この写真では小さな虫をくわえています。

キジバト

羽が黒と赤褐色の鱗状の模様でキジのメスに体色が似ているところからキジバトと呼ばれています。
神社やお寺や公園の地面でよく見かける鳩(ドバト、といいます)とは違い、よく樹上の枝にとまっています。特徴のある鳴き声なので、鳴き声を頼りに探してみると見つかるかもしれません。

日野中央公園  生き物だより~2024.07.01~

暑くなってきて、公園の昆虫達も活動が活発になってきました。今回は公園で良く見られる蝶(その1)として、”ツマグロヒョウモン”を取り上げてみました。

ツマグロヒョウモン (オス)

羽を広げた方を表といいますが、表側がヒョウ柄になっているのがわかると思います。メイン花壇の花の吸蜜に来ています。ちなみにこちらはオス(♂)です。
メス(♀)はというと次の写真。

ツマグロヒョウモン (メス)

メスは羽の外半分が青色光沢のある黒色で中心に白斑があります。一般的に自然界で良く言われるオスの方が派手な模様、、とは逆で、メスの方が特徴的な模様になっているのは面白いところです。