公園だより

公園スタッフから、⽇々のできごとやお花の情報などを発信しています。

公園にいる生き物③:ヤモリ

公園のポンプ制御盤の扉を開けたら、
はずみでぼとっと下に何か落ちました。

何だろうとよく見てみたら、ヤモリでした。

ヤモリは獲物を目当てに灯りの近くに姿を現すことが多く、
昔の民家などではよく見かける生きものでした。

人間に気づくと、驚いて壁のすき間などに
さっと隠れてしまいますが、この時は
落ち葉の上でじっとしていたので、
写真を撮ることができました。

ヤモリの足裏は複雑な構造をしていて、
吸着力にとても優れています。
しかもヤモリはこの吸着力を自在に操ることが出来、
その能力を発揮し、壁や天井にもピタリと張り付くことが
できるのですね。

小さなからだに特別な能力を持つ、実はすごい生きもの、
ヤモリのご紹介でした。

公園の木と花㊴:ツワブキ

ツワブキの花が咲いています。

ツワブキはキク科に属する常緑の多年草で、
冬の寒々しい公園に彩を与えてくれる
貴重な植物です。

主に茎の部分が食用にもなることで
よく知られていますね。

のどの痛みや切り傷などに効果があるとして、
民間薬としても古くから用いられてきたそうです。

そんなツワブキの花言葉は、「困難に負けない」。
ずっと覚えておきたいような素敵な花言葉です。

公園の木と花㊳:マンリョウ

公園の園路沿いを歩いていると
鮮やかな赤い色の実が目に入りました。

マンリョウの実です。

マンリョウは、姿が似ていて同じように
冬に赤い実をつけるセンリョウに比べて、
大きく赤い実をたくさんつけることから、
その名が付いたそうです。

昔から縁起の良い木として、
正月飾りなどに使われてきました。

マンリョウの実は葉の下に隠れるように付くので、
気付かずに通り過ぎてしまうことも多いのですが、
このように赤くつやつやとした実が現れると
なんだか宝物を見つけたような気持ちになりますね。

皆さんも是非、マンリョウの木がどこにあるか
探してみてください。

ナンテンの実

冬によく目にする赤い実と言えば、ナンテンです。

常緑の緑の葉と赤い実のコントラストが
冬の公園に彩を与えてくれます。

「難を転ずる」ということで縁起の良い木
としても知られています。
赤い実には魔除けの力があるとも。

また、乾燥させた実は、咳止めの薬として
利用されてきました。

身近な存在ですが、古くからわたしたち人間の
暮らしになじみの深い植物のひとつです。

公園の木と花㊲:ヤツデ

公園の片隅でヤツデを見つけました。

「八つ手」の名の通り、大きな葉が
八つに分かれていることからその名が付きましたが、
実際は、葉の数は7枚だったり、9枚だったりもするそうです。

ヤツデは陽のあまり当たらない所に育つので、
それほど目立つ植物ではありませんが、
冬のこの時期に白い花を咲かせるので、
そのことでその存在に気付かされたりします。

花の少ないこの時期に咲くヤツデの花は、
昆虫たちにとっては、貴重な密の供給源となっています。

近くで観察していたら、いろいろな生きものに
出会えるかもしれませんね。