道保川いきもの通信🌸その9
こんにちは、道保川公園です!
毎日とんでもなく暑い日が続いています。
熱中症にならないように体調にお気をつけください。
キツネノカミソリ
道保川公園では森林生態観察ゾーン、山野草観察ゾーンや林間広場下の林縁が自生地です。
他の野草があまり咲いていない暑い時期に茎を伸ばし、オレンジ色の鮮やかな花を数個咲かせます。園路に近い場所なので近寄って観察できます。
キツネノカミソリはヒガンバナの仲間です。ヒガンバナと同じく、花が咲いているときには葉がありません。早春のまだ他の植物が芽を出さないうちに葉を出して養分を蓄え、多くの植物が生い茂る頃には葉を落としてしまいます。
無駄な競争をしないで生き延びていく知恵なのでしょうね。
カラスウリの実
公園の維持管理をするうえで、つる植物はちょっと厄介な存在です。
生垣や花木の低木に巻き付いたり、ときには覆ってしまうことも。
カラスウリの名前の由来のひとつに、葉が大きく絡みついた木を枯らしてしまう瓜→枯らす瓜、というのがあるそうです。
木が枯れてしまわないよう、取り除くのが一般的な管理方法ですが、生物多様性の観点から支障がない場所では残しておく公園も多いのではないでしょうか。
カラスウリの実は、この時期はまだ緑色で縞模様があります。これから秋に向かって朱色や赤色に熟し、葉や茎が枯れたあともぶらさがって晩秋から初冬の景色を演出するようになります。
カラスウリの花については、いきもの通信その6(2024年9月9日)でご紹介しています。ご参照ください。
今回も、道保川公園ならではの公園だよりをおとどけしました。