道保川いきもの通信🌱🦋🦎🌸

道保川公園では年4回、生物調査を行っています。
今年度3回目の調査を10月14日に行いました。
秋の調査ではどんないきものが見つかったでしょうか??
専門家のコメントや写真を抜粋してご紹介します!
■植物■
樹木では、シラカシやアラカシなどブナ科の堅果のほか、クサギやハゼノキの結実、この時期に見頃を迎えるチャノキの開花を確認した。
草本類では、水鳥の池の中島においてカントウヨメナが昨年度より増加していた。また、ボントクタデを初めて記録したほか、トネアザミ、ノダケやキチジョウソウの開花などを確認した。
ボントクタデは湿地などの水辺に生育する一年草。タデ科は秋に見頃を迎えるものが多く、水辺を好む種類も多い。園内では小川沿いを中心にハナタデやイヌタデも確認された。
トネアザミは、関東で秋に咲くアザミの中では最もよく見られる種類のひとつ
ノダケは秋に開花するセリ科の多年草。やや薄暗い林床に生育し、暗紫色の花を咲かせる。
ノブキはキク科の多年草。林床のやや湿った薄暗い道沿いなどの開けた場所に生育する。果実は「ひっつきむし」として動物などに運ばれる。
アマチャヅルはウリ科の多年草。葉はヤブガラシに似ているが、ヤブガラシが道路沿いや市街地などにも生育するのに対して、アマチャヅルは比較的自然度の高い林床や林縁に生育する。園内の小川沿いの高木の下や、上段広場で結実が確認された。

■動物■
秋の長雨の影響か水辺は水量が豊富であった。ミゾソバの群落ではハナアブ類やハナバチ類などの訪花昆虫が目立っていた。各所で秋に最盛期を迎えるジョロウグモが見られ、ほかのクモ類も多かった。
・トンボ類
水生動植物観察ゾーンでオオアオイトトンボと思われる成虫のほか、ニホンカワトンボ、ヤマサナエ、オニヤンマなどの幼虫も多く見られた。
・バッタ、コオロギ、キリギリス類
水生動植物観察ゾーンではクサヒバリの声がよく聞かれたほか、コバネイナゴが見られた。
・チョウ、ガ類
曇りのためかチョウ類はあまり活発ではなかった。アオスジアゲハ、キタキチョウ、ウラギンシジミが飛翔するのを確認した。
・コウチュウ類
上段広場でセンチコガネを確認した。いわゆる糞虫類で、タヌキなどの中型哺乳類が公園に来ていることから見られた可能性がある。
・両生類、はちゅう類
陽だまりで身体を温めているニホンカナヘビを何度か確認した。クスノキの樹名板の裏にはニホンヤモリが潜んでいた。
・鳥類
水生動植物観察ゾーンでアオゲラの声が聞かれ、姿も確認された。野鳥観察ゾーンでは猛禽類によるハトを捕食した形跡と羽根の一部を確認した。
・クモ類
細長い体形のオナガグモを確認したほか、植え込みにクサグモのタナ網が目立っていた。また、ジョロウグモの網の一部にシロガネイソウロウグモが見られた。クモバチ科の一種がハエトリグモ(ネコハエトリ?)を捕獲し運搬しているところも確認できた。
・魚類
「ウキゴリの一種」として記録していたものはドンコであることがわかった。相模川水系で増加傾向にある西日本産のハゼ類である。

調査に同行したスタッフの感想です
今回の調査でも多くの生きものたちに出会えました。
この大切な自然環境を日々、守り続けていきたいですね。
公園の動植物も秋の装いを始めています。これから冬に向かって、公園では落ち葉や枯れ草を除去する作業が中心となっていきます。でも、生物にとっては厳しい冬の寒さを凌ぐ場所として、落ち葉や枯れ草が積もったところは大切な場所です。公園の中には少なからずこのような場所が見られます。
”見苦しい”とお感じの方もいらっしゃるかもしれませんが、どうかご容赦くださいますようお願いいたします。
道保川公園は11月から2月まで、開園時間は午前8時から午後4時となります(駐車場含む)。
Byline: commissioned specialists and H・N・T