道保川いきもの通信 その13

こんにちは、立冬も過ぎて紅葉が進んできた道保川公園です!
今回は初冬のいきもの観察には欠かせない植物をご紹介します。
オオハナワラビ
オオハナワラビはハナヤスリ科ハナワラビ属の冬緑性のシダ植物です。
道保川公園では三の橋付近の公道側や森林生態観察ゾーンなどで観察できます。
丘陵や山地の林内でよく見られ、夏の終わりに光合成をおこなう栄養葉をつける茎が伸び、冬が近づくと胞子葉をつける茎が伸びてきます。
胞子葉に付く胞子嚢が熟した黄色の小さな粒々が、花が咲いているように見えるので”花蕨”の名がついたそうです。
胞子葉の高さは約20~30cmであまり目立ちません。園路のすぐそばの落ち葉が積もった場所に生えていますので近寄って観察してみてください。

昨年はオオハナワラビとよく似たフユノハナワラビも公園内で見かけたのですが、今年はまだ確認できていません。
オオハナワラビとフユノハナワラビは葉の形で見分けられます。
栄養葉の先がとがり縁のギザギザ(鋸歯)が鋭いのがオオハナワラビです。

フユノハナワラビは鋸歯があまり鋭くなく、色も淡い感じです。

朝夕は冷え込んできました。日中でも木陰は寒く感じます。
暖かい恰好で冬の生きものを探してみてください。
今回も、道保川公園ならではのいきもの通信でした!














