公園だより

公園スタッフから、⽇々のできごとやお花の情報などを発信しています。

道保川いきもの通信🌱🦋🦎🌸

道保川公園では年4回、生物調査を行っています。
4月に行った春の調査に続き、7月に夏の調査を実施しました。

夏の調査ではどんないきものが見つかったでしょうか??
専門家のコメントや写真を抜粋してご紹介します!

■植物■ 小川沿いでは外来種の除草作業の効果あり! 草地はもう一息・・・

細流の橋の下や双子沢などでは、薄暗い湿地を好むミゾホオズキが多く開花していた。また、明るい湿潤土壌を好むノカンゾウやカントウヨメナも確認された。林床では、キツネノカミソリやアキノタムラソウ、ヤマユリといった夏期に見頃を迎える草本類が確認された。マヤラン(環境省:VU/絶滅危惧Ⅱ類)の確認地点も増加した。
細流沿いでは外来種の除草が進み、オランダガラシ、ノハカタカラクサ、メリケンガヤツリ等は減少傾向にある。一方、陸部ではワルナスビやアメリカオニアザミが目立ってきているため、今後も継続的な対策が必要と考えられる。

■動物■ クワガタ類が多く発生、オニヤンマの羽化殻も複数発見

林内のあちこちでノコギリクワガタの死骸が目立っていた。その大部分がカラスによって捕食されたもののようである。今回初記録としてスジクワガタを確認した。園内はクワガタ類が多く発生しているようである。4月調査時に流れのなかった細流に水が戻っていた。
水生動植物観察ゾーンでは、オニヤンマの羽化殻を数個体分確認した。また、今年生まれの個体と思われる3cmほどのアズマヒキガエルの幼体や二ホンヤモリも確認できた。山野草観察ゾーンではハグロトンボが見られた。
林内のやや暗い場所ではササキリの幼虫や、日陰を好むスジグロシロチョウを確認した。林床ではオカメコオロギ類と思われる幼虫がよく跳ねていた。
上段広場のエゴノキで、エゴヒゲナガゾウムシの産卵痕がついた実やエゴツルクビオトシブミの揺籃のついた葉を確認した。また、スズメの卵殻も確認した。

調査に同行したスタッフの感想です

ニイニゼミの羽化殻です。
ニイニゼミが泣き始めると、夏の訪れを感じさせてくれます。これからアブラゼミ、ミンミンゼミやヒグラシなどのセミの羽化殻がたくさん見つかると思います。

羽化殻が見つかったオニヤンマは日本最大級のトンボで、体長は大きいもので10センチにもなるそうです。スズメバチの天敵といわれています。
羽化殻は水辺から数メートル離れた木の幹で見つけました。ずいぶん遠くまで移動するものですね。

樹木が穴だらけで樹液がでていました。カミキリムシの幼虫が食べた跡のようです。
このような樹木は、緑の葉がたくさんついていても、倒木の恐れがありますので注意が必要です。

たくさんの生きものたちがこれからも見られるように、生物調査の結果や専門家のご意見をもとに、道保川公園の維持管理作業をおこなっています。

Byline: commissioned specialists and H・N・I

道保川いきもの通信🌸その16

今回の道保川いきもの通信は、夏を代表するユリの花、3種です。

オニユリ、コオニユリ

オニユリコオニユリは夏の青空に映える鮮やかなオレンジ色が美しいユリです。
道保川公園では水鳥の池の中の島に植えられています。

オニユリは、一説には中国原産で古い時代に渡来し栽培・野生化したといわれており、現在では北海道から九州まで各地でみられるユリです。
オレンジ色に黒い斑点のある大きな花を多数つけ、力強いイメージ「赤鬼」から”鬼百合”の名がついたようです。

下の写真はコオニユリで、オニユリと見分けがつかないほどよく似ています。
遠目では区別できませんが、並べて比べると少し小ぶりなのがわかります。なので”小鬼百合”と名付けられました。

よく似たオニユリとコオニユリですが、はっきりと区別できるのがむかご(珠芽)の有無です。
オニユリは葉の付け根に黒紫色のむかごをつける(左の写真)のに対し、コオニユリにはありません(右)。

ヤマユリ

ヤマユリは神奈川県の県花で、他にも多くの市町村が自治体の花として指定しています。
道保川公園では林間広場でみられるのですが、残念ながら現在は倒木や落下枝の危険があるため立入禁止となっています。

日本特産(固有種)のユリで、大型の白い豪華な花が林床でよく目立ち、香りも強く、まさに「ユリの女王」です。

来年は近くでご覧いただけるよう、園内の整備を続けております。楽しみにお待ちいただけると幸いです。

以上、道保川公園ならではのいきもの通信をお届けしました!

きっと届く。七夕の願い事

7/1~7日までの間『七夕週間』として、道保川公園に笹飾りをご用意しました!
たくさんのお願い事をいただき、ありがとうございました。

 

皆さんはご存じでしたか?

短冊に使われる色は、「感謝の心」「人を思いやる心」といった徳を表しているそうです。

何色の短冊で書きましたか?

今日もよい1日になりますように✨

道保川いきもの通信🌱🐛🐦🐍

道保川公園では年4回、生物調査を行っています。
植物と動物の専門家と一緒に参加する公園スタッフも気合が入ります。
日々の管理の成果や課題を確認し、生きもののことを学ぶ絶好の機会だからです。

私たちが道保川公園の管理をはじめて3年目。
この春の調査で分かった道保川公園の生きものの様子はいかに??
専門家のコメントや写真を抜粋してご紹介します!

■植物■ 保全管理の効果あり!やや湿潤な土壌を好む草本が増加。希少植物の増加や初観測も!

細流沿いではノハカタカラクサ等の除草によりサギゴケ、ヤブタビラコ、ツボスミレ等のやや湿潤な土壌を好む草本が昨年度より多く出現していた。
上流の路傍においても除草の成果がみられ、キツネアザミやギシギシ類が増加した。林内ではキンラン(国RL、県RL:NT)の蕾および開花を確認したほか、早春の花であるカタクリの葉も昨年より増加していた。
そのほか、シュンラン、ミツバツチグリ、ヤブレガサ等を初記録している。

■動物■ トンボ類の羽化が盛ん!細流の一部では水枯れが心配だが、アズマヒキガエルも無事孵化。

水生動植物観察ゾーンにおいては、ニホンカワトンボ、ヤマサナエといったトンボ類の羽化が盛んであり、シャクガ科等ガ類の幼虫も活発であった。
細流の一部では流れがなくなっており、河床部分にホンドタヌキの溜め糞と思われるものが見られた。
こもれびの沢ではアズマヒキガエルの幼生が見られた。
そのほか、ニホンヤモリ、ニホンカナヘビ、ヒガシニホントカゲも確認できた。
上段広場、管理事務所付近においてアオダイショウの幼蛇も確認している。
上段広場では、元々石垣島・西表島に生息するはずのヒラタトガリカメムシも確認、関東地方への侵入のきざしかもしれない。
林内ではアオゲラが盛んに鳴いていた。夕方ちかくには、池で鳴きかわす2羽のカワセミを確認している。

いかがでしたか?

生きものを発見できた時の感動は、込みあがるものがあります。
その感動を共有できる仲間がいるのも、とてもうれしい。

未だ見ぬ生きものたちは果たしているのだろうか?

あるいは、気付かないうちにどこかで会っているのかもしれない。

私たちが管理している道保川公園は、無限大の可能性を秘めた素敵な場所だと思うし、
維持管理していることを、誇りに思っています。

Byline: commissioned specialists and K・N・H・M・I

環境学習ディスカバリバー 「生き物の痕跡探しと葉っぱの図鑑づくり」開催されました

2026年6月14日 日曜日
新緑のあざやかな道保川公園で「生き物の痕跡さがしと葉っぱの図鑑づくり」イベントが開催されました

あるテーマをもとに園内を探索。

今回のイベントで観察をするうえでの「重要なカギ」を得てどんな生き物に出会えたかな?☺
当日の様子を写真で振り返っていきましょう

 

 

探索のキーワード発表

今回はOKIちゃん先生と高橋先生お二人で案内をしてくださいました。
OKIちゃん先生より今日の注目ポイント、キーワードの発表です!

✨「虫たちが葉っぱを食べた跡を探す」です✨

生き物の痕跡(こんせき)探しです。
生き物の痕跡といえば、、、
①足跡
②鳥なら羽など
③うんちも痕跡になる  とのこと

今回は葉っぱの食べられた跡を探しながら園内を歩いていきましょう🐛

散策スタート

散策スタート直後に穴だらけの葉っぱを発見!
まず初めに見つけたもの「オトシブミ」のゆりかご
姿は見えませんがくるんとしたゆりかごのような巣をつくる特徴があります

はらぺこあおむしのようなイモムシが先生のシャツにくっついていました!
こんなに小さくてかわいいけどたくさん食べるのかな?☺
大きく育ってね。

ムシヒキアブ(なかなか会うのが珍しいそうです)

アミガサハゴロモ(お尻のあたりにふわふわの綿毛のような特徴があります)

 

 

 

植物の知恵

OKIちゃん先生より、昔から生活で活用していた植物の紹介がありました。

①クスノキ

少しもんでにおいをかぐとさわやかな香りがします。
衣類の防虫剤(樟脳)として使用されていた植物で、アオスジアゲハの幼虫が葉を食べて成長するそうです。アオスジアゲハはとってもきれいな蝶なので公園でぜひ探してみてくださいね!

②ムクノキの葉っぱ

ざらざらした葉の表面を触ってみてください
やすりとして使用されていたそうです。

植物を利用する知恵、面白いですね!☺

図鑑作り

(使用するもの
①厚紙
②テープ(両面テープとマスキングテープ)
③記録用ペン
④はさみ

(ポイント)
①詳しく気づいたことを書く
②必ずしも植物の正式名称は書かなくてもOK(後でしっかり調べてもOK)
③採取した日時、場所は忘れずに

(保存の注意点)
水分を含んだ生葉のため丸まってしまう可能性があるので
本などで重しをしておくときれいな保存ができます

 

みんなの振り返りコメント

「虫が好きだけど、今までなかなか見つけられなかった。痕跡探しで見つけやすくなった」
女性のお客様より

「虫探しが楽しかった」
小学生男の子より

「生き物を探すきっかけ、体験を通して豊かな自然環境だと知っていただけるのが大事」
OKIちゃん先生、高橋先生より

図鑑作りというとなるべくきれいなもの、きれいな葉っぱをとるのかなと思っていましたが
穴や食べた跡の生き物の証をたどるとても勉強になる面白い体験でしたね!
道保川スタッフより

次回イベントのお知らせ

次回の道保川のイベントは9月27日 (日)カワニナ大調査です!

ホタルの生育の指標となるカワニナ調査体験と生き物の理解が深まる内容です
ぜひご参加お待ちしております!