公園だより

公園スタッフから、⽇々のできごとやお花の情報などを発信しています。

ホタル復活プロジェクトカワニナ大調査~ホタルのごはんはどれくらいある?~開催されました

2025年8月3日 日曜日 「カワニナ大調査!~ホタルのごはんはどれくらいある?~」イベントが開催されました。
たいへん気温が高い中での開催となり一部短縮となりましたが、様々なサイズのカワニナを確認できました

当日の様子を写真で振り返っていきましょう

 

ホタルの幼虫のごはん

それはカワニナということはみなさんご存知かと思いますが
どういう食事の仕方をするのかですが、さっちゃん先生よりご紹介がありました。

①カワニナを見つける
②カワニナを狙って頭で蓋をする
③消化液で溶かして食べる(食べ終わるまで2日くらいかかることも😲)

今回も二つの班に分かれて調査

調査場所
①丸崎右岸
②丸崎左岸
③さえずりの沢(今回初!)
④こもれびの沢

確認できたもの

エビ
ヤゴ
トビケラなどなど
お父さんと協力されて真剣な眼差しで探してくれました!

 

まとめ

去年にくらべて、発見できた数は少ないようです。
(実際は、今回のエリアではない園内各所にたくさんいますので遊びにお越しの際は
川辺を覗いてみてくださいね)
しかし8㎜から10㎜のものが16匹✨
大きいものが確認できました
今年のホタル観賞会ではたくさんのホタルの飛翔が確認できましたので、
ごはんとして食べられているものも多かったのかもしれませんね☺

次回のホタル復活プロジェクト10月5日(日)ホタルの幼虫大調査 !!

成長していく道保川の生きものや自然にぜひ会いに来てくださいね☺

 

本日は台風でしたが

明日9/6(土)は相模原納涼花火大会が開催されるそうです!
地域の一大イベント、道保川も応援して花火の折り紙を作成してみました☺

明日は良い天気になりますように!

秋風を探す散歩~道保川公園×横山公園~

8月23日頃から9月6日頃は処暑(しょしょ)と呼ばれ、
暑さが落ち着くことを意味します。
春夏秋冬の4つの分類からさらに6つにわけた暦を二十四節気と言います。
着物を普段から着ていた時代では、この時期には麻の素材の着物をしまい、
次の節気の白露(はくろ)まで夏を名残惜しみ帯だけ麻を選ぶなどの風習があったそう。
衣食住と自然がより近くにあったころの素敵な感覚です。

夏の疲れの癒しには

養生法で良く聞く言葉に「清熱解暑(せいねつげしょ)」また心(しん)の養生が夏の
体を労わるポイントだそうです。
心とは心臓のことだけではなく「こころ」や巡りのこと。

汗で抜けていくのは「心気」(しんき)とミネラル。
暑いだけでイライラしがちですが少しゆったり穏やかに深い呼吸と
心気を巡らすものを選びたいですね。🍃

 

暑さで心配でしたが

みつばちウェルカム花壇のひまわりが大きくなってきました。
お隣の横山公園で「はち育」をされているスタッフさんによると、
みつばちが集めてくれるお花によって味、香りが変わってくるそう。
毎回少しずつ違う味を楽しめる自然の恵みに感謝ですね。✨

蜂蜜の栄養成分は糖質(即効性のエネルギー源)を主成分とし、
ビタミンB群(代謝を助ける)、ビタミンC(免疫力向上)
ミネラル(体の様々な機能をサポート)、アミノ酸(筋肉や組織の生成)、酵素(消化を助ける)などなど様々な栄養成分があります。

また、心理的な作用としてはストレスの緩和、脳内で「幸せホルモン」と呼ばれる
セロトニンの生成を助けるそうです。

まさに夏のイライラや暑さで気力が出ないときの助けにすごくいいですね!
道保川公園のお隣の横山公園では「よこやまハニー」を(不定期)販売しています。今は完売しているようですが、次の販売が楽しみですね。

夏の疲れの癒しにぜひご利用ください☺

この写真は、足に植物の花粉を付けてきたミツバチちゃん♪

よく見ると…
どこか涼しさも感じさせるような風情を感じます。
そして!右足を上げて、お相撲さんのような構え。

なんだか黄色いポンポンをつけているみたいで、とっても可愛らしく幸せな気分になりますね。

暦上は秋だけど

まだまだ暑い日が続きそうです。
朝夕に谷風や山風が吹き時折涼しいですが、公園内の涼しい場所を探すのが一苦労。

今日も風の通り道をさがして秋の気配を待ちわびるスタッフでした🍁

道保川いきもの通信🌸その9

こんにちは、道保川公園です!
毎日とんでもなく暑い日が続いています。
熱中症にならないように体調にお気をつけください。

キツネノカミソリ

道保川公園では森林生態観察ゾーン、山野草観察ゾーンや林間広場下の林縁が自生地です。
他の野草があまり咲いていない暑い時期に茎を伸ばし、オレンジ色の鮮やかな花を数個咲かせます。園路に近い場所なので近寄って観察できます。

キツネノカミソリはヒガンバナの仲間です。ヒガンバナと同じく、花が咲いているときには葉がありません。早春のまだ他の植物が芽を出さないうちに葉を出して養分を蓄え、多くの植物が生い茂る頃には葉を落としてしまいます。

無駄な競争をしないで生き延びていく知恵なのでしょうね。

カラスウリの実

公園の維持管理をするうえで、つる植物はちょっと厄介な存在です。
生垣や花木の低木に巻き付いたり、ときには覆ってしまうことも。
カラスウリの名前の由来のひとつに、葉が大きく絡みついた木を枯らしてしまう瓜→枯らす瓜、というのがあるそうです。
木が枯れてしまわないよう、取り除くのが一般的な管理方法ですが、生物多様性の観点から支障がない場所では残しておく公園も多いのではないでしょうか。

カラスウリの実は、この時期はまだ緑色で縞模様があります。これから秋に向かって朱色や赤色に熟し、葉や茎が枯れたあともぶらさがって晩秋から初冬の景色を演出するようになります。

カラスウリの花については、いきもの通信その6(2024年9月9日)でご紹介しています。ご参照ください。

今回も、道保川公園ならではの公園だよりをおとどけしました。

環境学習ディスカバリバー「セミのぬけがら標本箱づくり」 開催されました

2025年7月13日 日曜日 「セミのぬけがら標本箱づくり」イベントが開催されました。

初夏の道保川でセミの鳴き声を聞きながら抜け殻探しと標本作り。
さっそく当日の様子を見ていきましょう!

音探し

聞こえてくるセミの鳴き声はどんな音でしょう?
初夏の頃公園内に響く、よく聞こえてくる鳴き声はニイニイゼミ。「ジー、チー」という様な音。
夏の始まりを告げてくれる音。
そして、 ミンミンゼミアブラゼミ。
※ニイニイというのは「聞きなし」と呼ばれるもので人の言葉に置き換えて聞き取ることです。
日本語の表現ならではでおもしろいですね。☺

散策前に四阿を参加者のみなさんで囲んで
柱にセミのぬけがらを発見!!

広葉樹と針葉樹

抜け殻探しは主に二か所。
広葉樹の林のなかと、四阿はさんで反対側の針葉樹の林のなかを観察をしながら
探しました。
広葉樹の環境を生育に好むセミと、針葉樹の環境を好むセミがいるそうです。
湿ったところが好きで、体に土がついているものもあるそう。

こちらは広葉樹の探索ゾーン。

こちらは針葉樹の探索ゾーン。

ぬけがらは、やや時期が早かったようでもう少し時間が経てば発見できるかもしれないそうです!

抜け殻選び

二か所の探索ゾーン以外の場所からあらかじめスタッフが採取し保管させていただいていた
抜け殻をご用意し、参加者のみなさんに選んでいただきました。

 

【見分け方シート】
見分け方のポイントは
①大きさ
②色、つや
③触覚(節の長さで見分けます)
細かい所は虫眼鏡を使って見分けていきます。

Q:触覚が無い、(壊れて無くなった)は見分けられますか?
A;残念ながら触覚が無いとサイズが似たものはとっっても難しいです
(特にミンミンゼミとアブラゼミ)

標本作り

観察をしながら木の箱にボンドで貼っていきます。
ラベルに書くことは
セミの名前
採取場所
採取日
採取された方の名前

標本はそのセミ(または生きもの)がその場所で生育していた証拠となるものです。

カッコよく出来上がりました。

まとめ

今回は夏休み前に昆虫好きの子どもたちにお会いできました。☺
楽しくお話をしてくれたり、写真を見せてくださったり、
子どもたちは生きものに対する視点やまなざしが新鮮で、いつも新しい発見をくださっています。

初夏でも気温が高く、熱中症の懸念があるため時間の短縮等がありましたが
たくさんの発見と笑顔をありがとうございました!

(おまけ)触れる標本展示中です

事務所前にて触れる標本展示中です。

こちらはクマゼミのぬけがらのようで他のものより一回り大きいです。

園内をご覧の際はぜひお立ち寄りくださいね☺